「結局、誰が金なんですか?」
「滑走順って有利不利あるんですか?」
はい、そこですよね。
みんなそこが一番知りたいんです。
ミラノ・コルティナ2026女子シングル。
坂本花織27番。
中井亜美18番。
千葉百音29番。
まず結論から言います。
今回、日本勢にチャンスはあります。普通にあります。
でもですね。
それは滑走順がいいからだけではないんです。
ここから、
滑走順
得点構造
金メダルライン
海外勢との構図
ぜんぶ整理します。
まず大前提:女子は“222点の世界”です
今の女子シングル。
300点時代じゃありません。
260点でもありません。
222点前後が金メダル圏。
これがリアルです。
内訳はこんな感じです。
SP:75〜80点
FS:145〜150点
合計:222〜230点
つまりですね。
神演技が必要ではなく
取りこぼさない完成度が必要な時代なんです。
ここ、大事です。
滑走順は有利?ちょっとだけ有利です
フィギュアは逐次評価競技です。
つまり
前の選手を基準に点が動きます。
序盤は様子見採点。
終盤は基準が上がります。
だから坂本27番、千葉29番は悪くない。
PCS(演技構成点)は5項目あります。
・スケーティング技能
・トランジション
・パフォーマンス
・コンポジション
・音楽解釈
1項目0.2点動けば合計1点変わります。
女子で1点差は大差です。
だから終盤滑走はちょっとだけ追い風。
でもです。
転倒1回は実質3〜5点失います。
つまり
滑走順=微差
ジャンプ精度=本質
これです。
坂本花織は“安定で勝つタイプ”です
坂本選手の強みは何か。
爆発力?
違います。
総合力と再現率です。
SPは王道構成。
3Lz+3T、3F、2A。
無理しない。
でも高精度。
PCSは9点台前半が並びます。
フリーは後半配置を活かしつつも、無謀な4回転は入れません。
だから220点台を狙えるのではなく
届く設計になっているんです。
唯一の変動要素はルッツ。
「!」や「q」が付くとGOEが伸びません。
ここがクリーンなら222点突破は現実的です。
坂本=安定型トップ層。
これは揺るぎません。
中井亜美は“3Aで世界をひっくり返すタイプ”
はい、ここです。
今回一番振れ幅が大きいのは中井選手です。
3A基礎点8.0点。
成功すれば9.5〜10点。
転倒すれば5点台。
差は約4点。
女子で4点って、順位3〜4つ動きます。
SPで3A成功 → 一気に上位
転倒 → 追走側
分かりやすい構図です。
しかもフリーでも入れられる。
後半に置けば基礎点1.1倍。
成功時は爆発。
失敗時は落差。
中井=最大値は日本トップクラス。
でも安定率が鍵です。
千葉百音は“認定精度の勝負”
千葉選手は美しいです。
姿勢。
音楽解釈。
スピンの完成度。
PCSは安定しています。
問題はSPのルッツ。
「<」が付くと基礎点は約70%。
実質2点消えます。
女子SPはジャンプ3本しかありません。
2点は致命的です。
でも世界選手権銅メダル時はどうだったか。
認定が安定していました。
だから215点台に到達。
つまり
ルッツが整えばメダル圏に戻れる。
金までは数点。
でも圏内は見えています。
海外勢はどうなの?
タイプは3つです。
①220点を再現する安定型
②3Aや高難度の爆発型
③PCS主導型
爆発型は230点近辺まで伸びます。
でも失敗すれば大崩れ。
安定型は222点を安定供給。
今回の構図は
再現率 vs 最大値
坂本は再現率側。
中井は最大値側。
千葉は完成度側。
いいバランスです。
五輪は“普通に並ばない大会”
ここが一番重要かもしれません。
五輪は別物です。
団体戦後の疲労。
リンク環境。
異様な緊張。
回転不足が増えます。
GOEが伸びません。
そして連鎖します。
SPで0.5点差
→ 順位1つ下がる
→ フリー滑走順前倒し
→ PCS0.5点抑制
→ 合計2点差
こうなります。
でも逆もあります。
誰かが崩れれば、一気に景色が変わります。
女子は絶対王者不在。
だからチャンスがあります。
じゃあ日本勢の金メダル可能性は?
冷静に言います。
坂本花織:現実的に優勝圏
中井亜美:上振れなら優勝帯
千葉百音:展開次第でメダル圏
奇跡が必要ではありません。
精度が揃えば届く距離。
これが正直な評価です。
最後に本音を言います
滑走順がいい。
実力もある。
混戦構図。
条件は揃っています。
でも勝つのは、
その日、2本揃えた選手です。
ミラノ2026女子シングル。
222点前後の世界。
差は数点。
そして日本勢は
その数点圏内にいます。
これは希望論ではありません。
構造分析です。
あとはリンクの上で、
回転が足りるかどうか。
そこにすべてが集約されます。